危険物を扱う建物の設計
私は専門学校で建築の勉強をしてから住宅設計の仕事を経験し、内田計器工業に入社しました。建物を設計するという点では前職も現在の仕事も同じですが、
当社の場合は危険物が絡んでくるため市役所や消防署との協議が特に重要です。
具体的な仕事の流れとしては、まず当社の営業が受注してきた仕事の設計に入る前にお客様と打ち合わせたり、プラン図を作成したりします。
プラン図では敷地と建物の関係などをお客様にわかりやすく示します。
お客様から「これで行きましょう」とOKをいただいたら、実際に施工する細かい部分まで含む実施図を作成していきます。設計は2DのCADを使って行います。
測量も担当しています
私の場合は1週間に1回程度ですが、測量機を使って現地を測量する仕事も行っています。測量を実施するのは、 建物を計画している敷地の寸法がわからないようなときです。測量には当社の営業担当とお客様が立ち会うこともあります。
消防などへの申請も
重要な業務です
危険物を貯蔵したり扱ったりする建物を建てるときには、建築確認に加えて消防署への許可申請が必要です。
当社としては、火災の予防などを目的とした消防法に則りながら、お客様のご要望の実現を目指すことになります。
例えば、既存の工場の敷地内に新たに危険物の倉庫を建てるとします。そのような倉庫は火気厳禁ですから、
電気設備を設置するときには爆発や火災を引き起こす点火源とならないようにします。
そのため、作業の効率性を考えて電動シャッターを取り付けたいケースなどでは、消防署と協議しなければなりません。